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ロサンゼルスタウンがゆく!

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コラム Column

アメリカで夢を叶えた日本人ダンサー

Aimie Nakajima 中島愛美

アメリカでのダンスオーディションについて

ダンサーとして誰もが避けることのできない道、オーディション!
今回のコラムではアメリカのオーディションの受け方についてお話しいたします。

基本情報として、ヘッドショットとレジュメは必需品です。

日本で言う顔写真・アーティスト写真はヘッドショットといい、レジュメは今までの経歴の書かれた履歴書を1ページにまとめたものです。書類選考のあるオーディションでは、全身写真(フルボディーショット)とダンスの経歴を動画にまとめたダンスリールも必要とされる場合もあります。例として私の写真を載せました。ダンスリールはこちらから


レジュメの書き方:

自分の名前は大きく一番最初に書きます。生年月日は要りませんが、身長や髪色、連絡先、メールアドレスは必要です。

年代的に新しいものが上になるように最新情報から書きます。今年ですと読んでいく順番が2019年での活動が一番上になります。

基本的には、今までのハイライトとなる活動経歴、大会やコンテストでの入賞実績、有名ダンスカンパニー所属や有名ダンサーからレッスンを受けた等のトレーニング歴、ダンス関連のサーティフィケートや資格、教えた経験等です。

構成の仕方として、ステージ、ミュージックビデオ、アワード・賞、トレーニング、などカテゴリーに分けて書き、カテゴリー内は左から作品名、自分の役割、振付師・監督の名前の順番で記入します。私のものではありませんが、こちらの例をご参照ください。

そしてこのレジュメをいつでも提出できるように常に最新の内容にアップデートしておくのも大事なポイントです。


オーディションのコツ:

開始時間よりも余裕を持って会場に着くようにしましょう。特にロサンゼルスでは渋滞や、駐車場探しなどで思った以上に時間がかかってしまう事があります。ただでさえ緊張するオーディション、時間も心も余裕を持って挑みましょう。

オーディション内容によって異なりますが、たいていは「振付を与えられる→少人数で踊る→審査される」の流れで進みます。振り付けをどのくらい正確に早く覚えられ、必要とされているテクニックがあるか、自分のものにできているかなどが見られます。女性はヒールで踊れるかどうかもチェックされる事が多いです。そして個人のユニークさを重視するアメリカでは即興で踊れることもしくはフリースタイルができることです。1つの例として、覚えたての指定された振付けの前後にフリースタイルを見せて、と言われる事が多いです。

また、必ずしも技術的に一番上手なダンサーが受かるという訳ではありません。各オーディションでは求められている見た目、人種や身長、踊りの方向性などいろいろな条件があります。なので、オーディションに落ちても肩を落とさず、スタイルが合わなかっただけ、と前を向いて次のオーディションへと進みましょう。

実際につい先日私の所属しているダンスカンパニー内で新しいシーズンのオーディションがありました。あえてとっても難しい振り付けを覚えなければいけなかったので、全て完璧に踊れる人は少なかったです。このようなタイプの審査の仕方もあります。1つ1つのオーディションが自分にとって良い経験となります。

たまに年齢指定をしてあるオーディションもありますが、これはあくまでも見た目のガイドラインで実際の年齢に当てはまらなくても受ける事ができたりもします。そこが日本と違う所ですね。

最後に忘れてはならないのは、オーディションを楽しむ事です。特に私達外国人はビザの事だったり、現地人にはないプレッシャーがあるので、受かることにだけ集中しがちです。しかし、合否関係なく心からの踊りを見せる事ができれば、合格できなくとも「とても良かったよ!」など周りから良い評価をもらえたり、今後のお仕事につながる可能性もあります。

言い換えればオーディションはタダで踊れて他のダンサーから新しいことも学べるチャンス!そのような過程も楽しんでみてください。必ずあなたの事を見てくれている人がいます。お互いに頑張りましょう。