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ココロのハナシ~カリフォルニア州公認心理カウンセラーから学ぶ正しい心理学
06/16/22
渡辺裕之さんと上島竜兵さんの自殺からわかる日本の精神医療・心理学の大幅な遅れ
こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
先日、俳優の渡辺裕之さんとお笑い芸人の上島竜兵さんが自殺で亡くなられてしまいました。ニュースを聞いた時は非常にショックでした。特に、上島さんの場合、私もテレビを通じて何度も何度も笑わせてもらったので、未だにまたテレビに出てきて笑わせてくれるのではないかと思ってしまいます。
もし日本にもっと正しい精神医療が浸透していたら、もし正規のトレーニングを受けた正しい心理カウンセラーがいる事が日本でも当たり前だったとしたら、このような悲劇にはつながらなかったと断言できます。なぜなら、自殺する人は非常に多くの場合、心の病で苦しんでいるからです。つまり、渡辺さんと上島さんもまた、日本の精神医療・心理学の大幅な遅れの被害者なのです。その大幅な遅れが、心に対しての理解、ホットライン、医者、心理カウンセラーに顕著に表れています。
自己管理が足りないという間違った認識
「心の調子を整えられていない事は、自己管理ができていない証拠であり、それはつまり自分の責任である」
このような論調が残念ながら日本では常識となってしまっています。このような主張をする方に私がいつもお聞きするのが、「骨折したら・靱帯が切れたら自分で治しますか?」もちろん答えは「NO」で、骨折したり靱帯を切ってしまったら整形外科に行くのが常識です。それと同じように、心の病になってしまったら心理カウンセラーや精神科医に行くべきなのです。
「心の病=弱い人間」という間違った常識
心の病になる人は弱い人間である証などという支離滅裂な概念があたかも常識かのように扱われてしまっているのが日本です。もちろん、このような考えは間違っていて、心の病は風邪と一緒で誰でもなり得るものです。
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このように、「自己管理が足りない」、「弱い人間が心の病になる」などという間違った概念が未だに何の疑問も持たれず常識扱いされているが故に、実際心の病になった際に専門家に助けを求めることを難しくしてしまいます。
では、クリニックなどに行かずとも、簡単に電話できる、自殺予防ホットラインが助けになるかというと、残念ながらそうでもありません。
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自殺予防ホットラインの電話先に待っているのはプロではない
残念ながら、日本では自殺予防ホットラインの電話を取っているのは、多くの場合専門家ではなく、トレーニングを受けただけのボランティアです。
心理カウンセラーのメインの仕事として人の話を聞く事があります。「誰でもできる」と思われがちですが、一般的に思われているほど決して簡単なものではなく、プロの人の話の聞き方はプロではない方のそれとは雲泥の差があります。そのプロの心理カウンセラーですら、自殺願望が強い方の話を聞くことが非常に難しいのに、少々トレーニングを受けただけのボランティアの方では、プロと同じレベルで話を聞いてもらう事は期待できません。
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では、誰に何を思われようとも、勇気を出して心理カウンセラーや精神科医・心療内科医に会いに行ったとして、必ずしも心の病が治るどころか、悪化してしまうかもしれないのが日本の現状です。
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精神科医・心療内科医が心の病を治してくれるわけではない
大変残念な事ですが、日本では精神科医・心療内科医から正しい治療を期待することが非常に難しいのも事実です。
まず、非常に多くの場合、日本では薬漬けにされたり、アメリカではもう既にやらないような薬物治療のやり方をしてしまうが故に、薬を飲んでいないと日常生活に支障をきたしてしまうほどになってしまう事がよくあります。
また、日本の精神科医・心療内科医の誤診を今まで何度も確認してきました。
これらの点から、医者からの正しい精神医療には期待する事が難しい事が理解して頂けるかと思います。
正しい教育を受けた心理カウンセラーを探すのが難しい
では、心理カウンセラーはどうかといいますと、この分野に関しても医者と同様非常に遅れてしまっているのが現実です。
まず、アメリカなどの心理学先進国では、心理カウンセラーと名乗れるようになるためには、厳しい道のりが待っています。私の資格の場合、大学院は必須。大学院卒業後はインターン時間を3000時間終えて、国家資格を二つ合格して初めて取れる資格です。
しかし、日本では、学校に全く行かずとも心理カウンセラーと名乗れてしまうのが現状です。また、非常に簡単に取れてしまう民間資格に満ち溢れており、資格を持っているからといって決して信用できるものではありません。また、最近できた公認心理師という国家資格ですら、大学を卒業すればだれでも取れてしまう資格であり、決して正しい教育を受けた心理カウンセラーとは言い難いです。さらに、大学院を出ていないと取れない臨床心理士ですら、その教育プログラムや資格を取るためのシステムを見てみると、アメリカのそれらとは比べ物にならないほど易々と取れてしまうが故に、この資格を持っているから安心できるとは断言できません。
日本のメンタルヘルス医療の遅れに関しての詳細はこちらをご覧ください。
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このような遅れに憂い、それでもなんとかお役に立てないか、特に生きづらさを感じているアダルトチルドレンの方のために助けになりたいと考え、この度オンラインコースを作成いたしました。
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