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アメリカで看護師になろう!
12/07/22
2022年 アメリカ看護留学を振り返って
写真提供元:by アメリカ看護
コロナの蔓延期から丸2年が過ぎ、カリフォルニア州ではマスクをする人をほとんど見かけることがなくなりました。とは言え、私の周囲には、大人数が集まる場所をできるだけ避けたりマスクを着用したりしている人がたくさんいます。冬を前に再び感染拡大も懸念されおり、医療従事者への負担も予想されます。
2022年も残りひと月となりました。今回は、コロナ禍で看護留学に挑戦している方の悩みについて話します。そもそも看護留学は、一般的な留学よりも選択肢が限られており、アメリカで看護師を目指すという希望をかなえるためには非常に厳しい道のりを歩まなければなりません。
看護留学における3つの悩み
英語力が思ったほど伸びない。
NCLEXに合格して他州に看護師ライセンスを移行したくてもできない。
看護師として働きたくてもスポンサーしてくれるところがない。
1.英語力が思ったほど伸びない
英語力を上げるための留学でもあるのに、思ったよりも英語力が伸びないことに悩んでいる人は多いです。現在留学中の人またはこれから留学しようと思っている人に、留学してから英語力をアップさせるためのコツをお伝えします。
日本人同士で固まらない!
これまで10年近く看護留学サポートを行っていますが、振り返ってみると、渡米から3カ月間「英語脳にする!」と決めて私生活の半分以上を英語で過ごすと意識し、勉強も遊びもしっかりしてきた留学生の方が伸びています。そのほとんどが渡米から9カ月以内にNCLEXに合格しています。もちろんグループスタディーなど、数人で集まる場合は日本人留学生とお互いに助け合いながら勉強した方が効率が良いこともあると思います。ただ、アメリカに来ても日本語の情報だけに頼って過ごしてきた人たちの多くは本帰国している人が多いように思います。
学校以外の現地の人と交流する!
インフレということもあり、留学中の生活費を抑えようと外出をしない人が多いですが、それが逆効果になることもあります。カフェで飲むコーヒー代(2~5ドル程度)ぐらいは必要経費だと思って外に出かけ、現地の人との交流を持って欲しいです。学校だけではなく他にもネットワークを広げましょう。
2.NCLEXに合格して他州に看護師ライセンスを移行したくてもできない
アメリカで看護師ライセンスを取得しても、さまざまな理由で他州に引っ越しをする可能性があります。働く州にこだわらずに看護師を目指すのであれば、ぜひNCLEX書類申請に通じた会社を選んで相談してください。エンドースメント(ライセンス移行)についての詳細は「第125回:お問い合わせ急増中!2023年はもっと厳しくなる?『エンドースメント』」をご覧ください。
3.看護師として働きたくてもスポンサーしてくれるところがない
看護師として働くためのスポンサー探しや他州へのライセンス移行も、15年以上前であればそう難しくはありませんでした。そもそも外国で働くためには、どの国でも必ずビザなどが必要です。もちろんアメリカでも就労ビザなどを取得しなければなりません。日本では考えたこともなかったと思いますが、アメリカで看護師として働くにはそのための就労ビザを取得すること、そしてそのためのスポンサーが必要になると認識しましょう。
実はNCLEXに合格している外国人は、米国内外を問わずかなりの数に上ります。その多くは渡米前に医療従事者としての基礎を学び、医療英語受講を済ませ、NCLEX受験まであともう少しという高スコアを出している、またはすでに合格しています。しかし、現在、外国人看護師をスポンサーし、OPT期間後も継続して雇用したいという病院や医療施設を探すことは非常に難しいです。アメリカの人気職の一つに看護師が挙げられていることからも求職者も多く、わざわざ外国人を雇う必要もないのです。それでも、その人が持っているスキルや英語力のレベルによっては、スポンサーを見つけて就職できる可能性が大いにあります。外国人であっても、個々の能力を認め、それに応じた対応をしてくれるのはアメリカの良いところだと思います。
最後に
アメリカで学び看護師としての永住権取得するためにはいくつかのハードルがあります。つらいことも多いでしょう。ハードルを越えなければならなくなった時、アメリカ看護師を目指すことを決めた「あの時の気持ち」を思い出してほしいです。今インターネットなどでさまざまな情報が飛び交っています。たとえアメリカに住んでいる日本人看護師が発信している情報でも、うのみにせずきちんと確認するようにしてください。自分を信じ自分で考え、そして絶え間なく努力できるかがアメリカで看護師となる近道と言えます。
2023年もアメリカ看護師を目指す皆さんをトータルサポートして、アメリカ看護師永住権スポンサーの枠を広げていきます。これからも全力で応援いたします!
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