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カリフォルニア不動産情報
12/18/24
「そのまま売却」または「直して売却」どちらがいいの?
(写真引用元:https://www.pinterest.com/)
全米不動産業者協会(NAR)の最近の調査によると、売却時に売主の大多数(61%)が家の修繕及びそれほど大掛かりではない修理を行っていることがわかりました。しかし、現実的には普段の生活が忙しかったり、家庭内の事情でそれが難しい場合もあります。そのため、残りの39%の売主が修理を行わずにそのまま売却することを選んだ可能性があります。
(以下のグラフをご覧ください)。
(写真引用元:Keeping current matter)
多くの場合、時間や予算、またはリソースが足りず、修理や簡単な作業に取り組むことにストレスを感じている方は、そのままの状態で家を売却する(AS_IS SALE)にすることを選択するかもしれません。しかし、その選択をする前に、知っておくべきポイントがあります。
「そのまま売却 (AS_IS SALE)」とはどういう意味なのか?
「そのまま売却」(AS_IS SALE)とは、売却前に修理を行わず、買主の物件検査後にも修理交渉を受け付けないことを意味します。これは、買い手に「見たそのままの状態の現実を買ってください」という間接的メッセージを伝えることになります。同時に、買い手には「それなりのディスカウント」への期待感が生まれます。
このAS_IS SALEのメリットとして、修理について心配する必要がないためもし売却を急いでいて、お金や時間が限られている場合、この方法は心の負担を軽減することができるかもしれません。
しかし、その代わりにいくつかの妥協点を受け入れる必要があります。下のこの図はメリットとデメリットを分かりやすく示しています。
(写真引用元:Keeping current matter)
一方、通常改装された家はより高い価格で売れる傾向があります。理由として購入者は、すぐに住める状態の家(MOVE-IN READY HOME)に対してプレミアムを支払うことをいとわない人が多いからです。
そのため、AS_IS SALEで家を売却すると、興味を持つプレミアムを払う一般の購入者が少なくなる可能性があり、AS_IS で購入するそれを専門とするプロのターゲットとなりやすいです。また一般購入者の関心が低いと、オファーの数が減り、売却に時間がかかり、最終的には価格が下がる可能性があります。要するに、売却プロセスは楽になるかもしれませんが、修理や改装に投資した場合よりも最終的な売却価格が低くなる可能性があります。
しかし、悪いニュースばかりではありません。市場調査によれば、住宅購入者の56%が、修繕が必要な家を購入する意思があるとされています。それは、手頃な価格の住宅不足が依然として課題であり、現在売り出されている家の数は増えているものの、まだまだ在庫が少ない状況だからです。そのため、修繕を自分でやっても安い方を選ぶ購入層も少なくはありません。
エージェントを味方につける
それでは、ご自宅の売却に向けて正しい選択をするにはどうすればよいでしょうか?
それは住宅販売のプロと連携することです。優れたエージェントは、地域の類似物件がどのくらいの価格で売れているか、近隣の住民がどのような改装を行っている家がいくらで売られ、改装されていない家がいくらで売られているかを調査してくれます。その調査に基づいて、いずれかの方法で売却した場合のシミューションを出してくれますので、改装する場合とAS-ISで家がどのくらいの価格で売れる可能性があるかを予測でき、最終決定に重要な情報となります。
また改装するにしても改装費用が回収できなければ意味がありませんので、どこまでやるのが良いかという判断も重要な点になってきます。売却方法と希望価格を決めた後、エージェントは家の魅力を最大化するためのマーケティングを行います。そのまま売却する場合でも、経験のあるエージェントは立地や広さなどの特徴を強調し、次の住宅購入者がポテンシャルを感じられるようにする手助けをしてくれます。
まとめ
修理を行わずに家を売却することは、まだ売り手市場である現在は可能ですが、この流れが変わってくるとレベレッジがなくなり本当に大きなディスカウントしなければ売れないという市場にもなり得ます。すべての選択肢を慎重に検討し、最善の決断を下すためには、あなたの側となって相談できるエージェントと話をすることが重要です。
最後に
予算や時間にかかわらず、デビッド・リーから家を売る際、最低これだけはやって欲しい2つのポイントをご紹介します。ぜひこれだけは絶対にやってください。
1「家から生活臭をなるべく消して、商品化をする」
物の整理整頓、余分な物はなるべく処分する。壁のメモ書きやポスターも処分する。
全ての荷物をすっきり、クリーンする。
2「壊れている箇所、機能していない、変な音がする箇所は修理する」
壁の穴、窓が開きにくい、ロックが機能しない、電気がつかない、水が漏れる、シンクに水が貯まらない、床の音など。また古いコーキングをリフレッシュさせる。法律で義務化されている箇所(給水機のダブルストラップ固定、Smoke detector, Carbon monoxide detector の設置)。
3(オプション)上記、1と2をクリアしてもう一つ上の段階に行きたい時には、古めのものをリフレッシュさせる。
例えば、壁のペンキ、家の電気器具、水回りのフォセット交換、床交換など。
そして仕上げはプロにディープクリーニングを頼むこと。クリーニングだけでも大きな差がつきます。
ご質問がある方は、下記までメールをお送りください。
デービッド・リーのプロフィール
大阪生まれ、レストランや小売り店などのサービス業を営む家庭で育つ。1974年、大学生の時にハワイに初渡米。大学卒業後に念願の語学留学で本格的に渡米し、シアトル、ロサンゼルスのサンフェルナンドバレー、ハリウッド、ウエストサイド、サウスベイ、アーバインなど様々な地域で暮らしました。
初めての家の購入は1980年のハリウッドの小さな一軒家でしたが、その後、様々な地域に移り住みながらも本業の傍らで行なった6軒の不動産売買と不動産管理を経験する内に、不動産との縁に気づき、2002年に不動産免許を取得しエージェント業を開始しました。おかげさまで、今年(2024年)で22年目を迎えますが、これまで350軒を超える売買とリース契約のお手伝いをさせていただいています。その中には、住宅以外にも、商業物件、ビジネス案件、オフィスや工場のリースなどの様々な案件があります。