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コラム Column

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更年期障害と医療保険

更年期を見据えた保険の選び方

保険にはかかりつけ医を決めてその主治医を通して治療を行う(専門医にかかる際に紹介状が必要となる)HMOと、その必要のないPPOの2種類があります。しかし、婦人科はHMOでも主治医の紹介なしに直接かかれます。ただし専門医ですので、婦人科にかかる際には、それぞれの健康保険プランが定める"Special Doctor Visit Fee"を払います。ネットワーク外の医師にかかった場合にはカバー率が低かったり、カバーされなかったりすることがあるので、保険会社に確認をしてから訪れてください。保険会社のウェブサイトでも該当する医師を検索できます。

とはいえ、更年期障害だと思ってもほかの病気の可能性もありますし、更年期障害でも婦人科での治療だけでなく、例えば心理カウンセリングが必要な場合もあるので、まず主治医に相談されるのがよいと思います。心理カウンセリングも保険の適用対象です。日本語のカウンセラーにかかりたいという場合は、保険の切り替えの際に、保険会社のネットワーク内に日本語対応のできるカウンセラーがいるかどうかを問い合わせてみて、保険を見直すのもいいかもしれません。

更年期障害の症状を緩和するために、マッサージや指圧、鍼治療を受けたいと思う人もいるかもしれません。残念ながらマッサージや指圧は保険適用外ですが、PPOプランの一部には鍼や漢方薬をカバーするものもあります。また、医師によってその保険を受け付けるか否かも異なります。更年期症状が重く、来年は何度も病院や鍼に行くことが分かっている人は、切り替え時にそうした治療をカバーする保険や、より良い保険に入ることで、トータルでの治療費を減らせる可能性があります。

年に一度のチェックアップ

このほか、女性の健康に関しては、予防のためのさまざまな医療サービス(Preventive Health Service)がどの医療保険プランに加入していてもカバーされて、自己負担はありません。男女ともに年に一度のチェックアップがカバーされるのに加えて、更年期からより発症率が高まる乳がんについては、40~74歳の人はマンモグラムが1、2年に1回カバーされます。また、子宮がん組織検査(Pap Smear)も30~65歳の場合は、3年に1度、子宮頸がんを引き起こすウイルスHPVの検査は5年に1度カバーされます。

こうした健診・検診を定期的に行うことで、更年期障害の症状に早く気付くこともできますし、より深刻な病気も早期発見できます。自分は健康だと思っていても、更年期を迎えてホルモンのバランスが変わると、これまでは問題がなかった生活習慣が体に影響を与えていることもあるかもしれません。年に1度、チェックアップをして、今の自分の体の状態を知ることで、生活習慣を見直す良いきっかけが生まれます。車にもオイルチェンジやメンテナンスが必要なように、私たちの体にもメンテナンスが必要です。年に1度のチェックアップはどの保険でもカバーの対象内ですから、ぜひ受診してください。

更年期障害に関連した英単語

閉経・更年期 Menopause
更年期障害 Climacteric disturbance
ほてり Hot flashes
イライラ Irritability
不正出血 Metrorrhagia/Unusual bleeding
生理不順 Menstrual irregularity
性交痛 Dyspareunia/Coital pain
ホルモン補充療法 Hormone replacement therapy
甲状腺疾患 Thyroid disease